株式会社QPS研究所

リモートセンシング技術を利用した地球観測のための小型SAR衛星の開発、製造のほか、衛星を通じて取得した地球観測データや画像の提供など行う。

CEO. 大西俊輔
Founded. 2005/06/15
Capital. 1億円

〒810-0001/福岡県福岡市中央区天神1-15-35/レンゴー福岡天神ビル5F
https://i-qps.net/

Overview


2005年に九州大学の名誉教授の八坂哲雄氏と桜井晃氏、三菱重工業のロケット開発者だった舩越国弘氏により創業。リモートセンシング技術を利用した地球観測のための小型SAR衛星の開発、製造のほか、衛星を通じて取得した地球観測データや画像の提供など行う。

SAR衛星は、衛星自身が観測地点に対して電波を発射し、反射した電波によって対象物の大きさや表面の性質、距離等を測定するため、天候や時間帯に左右されることなく常時地球を観測できるのが大きな特徴。同社の地球観測衛星データ事業は安全保障分野の需要が高く、特に安全保障、海洋監視、インフラ管理、防災・森林監視など、新たなサービスを創出していく。将来的には36機の小型SAR衛星を運用する計画を掲げており、小型SAR衛星によるコンステレーションを構築し、世界中どこでも約10分で地球を撮影できる体制を目指す。

衛星コンステレーションとは、多数個の人工衛星が協調動作する様子を星座に見立てたシステム。独自開発する同社の100kg級小型SAR衛星は、従来の数トン単位の衛星とは異なり、製造コストや打上げコストを低く抑えることができるほか、短期間での開発ができるメリットがある。

2019年12月に実証試験機である小型SAR衛星1号機(イザナギ)を打ち上げ、2021年1月にも実証試験機の2号機(イザナミ)を打ち上げた。2021年5月には2号機より高精細モード(分解能70cm)の地球観測画像の取得に成功し、同年12月より地球観測画像の販売を開始した。2023年6月に6号機(アマテル-Ⅲ)の打上げ成功。2号機と6号機による2機の衛星コンステレーションを構築した。

Founder


  • 代表取締役社長/大西俊輔(1986/03/07)
    九州大学大学院航空宇宙工学専攻博士課程。大学院在籍時の2008年5月よりQSAT-EOS(九州地区の大学・企業による50kg級小型衛星プロジェクト)の学生プロジェクトリーダーを務め、2014年11月に衛星打上を成功。2013年10月有限会社QPS研究所に主任研究員として入社。2014年4月、代表取締役社長に就任。

Financial Results


  • 2023年5月期(18期)、売上高 3億7,207.2万円、経常利益 △3億2,392.4万円、純利益 △11億519.9万円
  • 2022年5月期(17期)、売上高 1,874.9万円、経常利益 △3億8,589.7万円、純利益 △3億8,723.1万円
  • 2021年5月期(16期)、売上高 430万円、経常利益 △6億3,018.1万円、純利益 △6億3,124.4万円
  • 2020年5月期(15期)、売上高 -、経常利益 △9億266.6万円、純利益 △9億375万円
  • 2019年5月期(14期)、売上高 -、経常利益 △5億9,224.4万円、純利益 △5億9,331.4万円

History


  • 2023年12月、東証グロース市場へ上場。初値は公開価格2.2倍 390円→860円
  • 2023年10月、東証グロース市場へ上場承認。12/6上場予定
  • 2023年6月、小型SAR衛星6号機「アマテル-Ⅲ」をファルコン9で打上成功
  • 2022年12月、JAXAと「超小型LバンドSAR衛星の検討及び試作試験」に関する研究開発契約
  • 2022年10月、小型SAR衛星3号、4号機をイプシロンロケット6号機で打上失敗
  • 2022年4月、内閣府「令和4年度 小型SAR衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証」に採択
  • 2022年3月、防衛省「画像データの取得」採択
  • 2021年12月、地球観測画像の販売開始
  • 2021年11月、スカパーJSAT、日本工営と業務提携契約を締結
  • 2021年2月、「イザナミ」による地球観測データ取得、初画像化に成功
  • 2021年1月、小型SAR衛星2号機「イザナミ」をファルコン9で打上成功
  • 2019年12月、小型SAR衛星1号機「イザナギ」打上成功
  • 2019年6月「衛星リモートセンシング衛星装置使用許可」取得
  • 2016年4月、株式会社に組織変更
  • 2014年11月、超小型衛星QSAT-EOS(つくし)打上成功
  • 2005年6月、有限会社QPS研究所(資本金300万円)設立

Investors


大西俊輔(代表、13.81%)、スカパーJSAT(9.63%)、INCJ(9.17%)、SMBC信託銀行(12100440、8.09%)、八坂哲雄(7.20%)、市來敏光(7.06%)、SMBC信託銀行(未来創生2号ファンド、6.01%)、日本工営(3.85%)、SMBC信託銀行(未来創生3号ファンド、2.41%)、リアルテックファンド1号(2.37%)、三菱UFJキャピタル6号(2.37%)、FFGベンチャー2号(2.04%)、MSIVC2018V(1.73%)、MSIVC2016V(1.62%)、上津原 正彦(1.60%)、SMBC日興証券(1.45%)、リアルテックファンド3号(1.45%)、リアルテックファンド2号(1.30%)、次世代企業成長支援1号(1.22%)、MSIVC2020V(1.20%)、古村克明(1.09%)、FFGベンチャー1号(1.08%)、村山淳一(0.99%)、古賀洋平(0.88%)、ほか

Funding


  • 2023年8月30日、株式分割(1:100)
  • 2023年2月28日、10億2万円調達(B種:14,286株、@70,000円)
    /スカパーJSAT、日本工営、MSIVC2021V、リアルテックグロースファンド1号
  • 2022年1月31日、10億5,140万円調達(B種:15,020株、@70,000円)
    /おおいた中小企業成長ファンド、大分VCサクセスファンド6号、SMBC信託銀行(未来創生3号ファンド)、SMBC日興証券、みずほ成長支援第4号、UNICORN2号
  • 2020年10月20日、5億6,584万3,750円調達(A種:18,107株、@31,250円)
    リアルテックファンド2号、次世代企業成長支援1号、三菱UFJキャピタル6号、九州アントレプレナークラブ2号、おおいた中小企業成長ファンド、SMBC信託銀行(未来創生2号ファンド)、MSIVC2018V、FFGベンチャー2号、大分VCサクセスファンド6号
  • 2018年2月8日、1億円調達(A種:3,200株、@31,250円)
    /産業革新機構(現INCJ)

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