Now Reading
グロース上場2日目のスマサポ、初値800円→2,250円。時価総額18.8億円→53.1億円。不動産入居者アプリ「totono」展開

グロース上場2日目のスマサポ、初値800円→2,250円。時価総額18.8億円→53.1億円。不動産入居者アプリ「totono」展開

アバター画像

29日に東証グロース市場へ新規株式を上場した不動産管理会社向けソリューションやスマホアプリなどの提供を手掛けるスマサポ <9342> は上場2日目となる30日、公開価格800円を181.25%上回る2,250円で初値をつけた。時価総額は公開時の18億8,900万円から53億1,400万円に拡大した。上場初日は取引開始からカイ気配でスタート。気配値上限の1,840円カイ気配のまま取引が終了、初値はつかなかった。公開価格は800円。公開株数333,500株。株式上場による資金吸収額は 2.6億円。調達資金はソフトウエア開発費用に充てる。

スマサポは2012年4月設立。同社の起源は、関西基盤の不動産管理会社の宅都ホールディングス(現 TAKUTO INVESTMENT)の経営企画部門。もともとは自社内に向けた不動産管理会社ソリューションを提供していたが、他社へのサービス提供を行うべく方針転換。2016年から現在の主力事業「スマサポサンキューコール」をはじめ、不動産管理会社向けソリューション提供事業を開始し、2019年に宅都ホールディン グス(現 TAKUTO INVESTMENT)から独立した。不動産管理会社に代わって、入居者満足度調査を代行するサービス「スマサポサンキューコール」事業を主軸に、不動産管理会社と入居者がコミュニケーションを図ることができる入居者アプリ「totono」の提供や新電力サービスなどを行っている。

売上の大半を占めるスマサポサンキューコール事業は、不動産管理会社に対し て、入居時のお礼や満足度アンケート調査を代行し、入居者の生活に必要な各種ライフラインサポートなどを行うサービス。不動産管理会社に代わって、入居者への挨拶をはじめ、仲介店舗のスタッフの接客や店舗の雰囲気などのア ンケートを実施し、アンケート結果を定期的に不動産管理会社にフィードバックする。また、アンケートを行った入居者に対して、新電力やインタ ーネット回線、ウォーターサーバーなどの新生活に供するサービス案内、取次ぎなども手がける。一方、不動産管理会社と入居者がコミュニケーションを図るためのアプリ「totono」は、入居者が賃貸借契約の締結後に発生する「入居時点検」「駐車場・駐輪場契約、更新、退去等 の各種申請」や「近隣トラブルの相談」などをアプリ上で行えるサービス。入居者のアプリダウン ロードは無料。不動産管理会社から初期導入料と月額利用料を徴収する。将来的には同アプリを核とした種々のサービス展開を図っていくことを目指している。

直近の業績は2022年9月期売上高 20億4,100万円、営業利益 7,600万円、経常利益 7,800万円、純利益 7,300万円だった。2023年9月期業績予想は、売上高 29億600万円、営業利益 1億9,000万円、経常利益 1億8,500万円、純利益 1億4,000万円見通し。 

Data Base スマサポ

© 2022 TOKYO GEEKS. All rights reserved. 

Scroll To Top