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MBOで上場廃止へ 決済サービス メタップス、最終利益40億→△16億円赤字。子会社クレカ情報280万件流出で関連費用21億円計上

MBOで上場廃止へ 決済サービス メタップス、最終利益40億→△16億円赤字。子会社クレカ情報280万件流出で関連費用21億円計上

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法人向け決済事業などを展開するメタップス<6172>が13日に発表した2022年12月期の連結業績は、最終利益が前期40億5,400万円から△15億9,200万円の赤字に転落した。子会社メタップスペイメントで生じた不正アクセスによる顧客クレジットカード情報280万件が流出した問題で、セキュリティインシデント費用として21億3600万円を計上、業績が悪化した。

一方、主力のファイナンス事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受けた旅行、ホテル関連やイベント関連決済の需要が大幅に減少したものの、パッケージ・ソリューションや信用ビジネスが拡大し、同事業の売上高は前期比5.5%増の23億8,400万円、セグメント利益同12.0%増の8億1,200万円と順調に推移した。国内企業向けマーケティング支援サービスも、ECや電子書籍関連広告が堅調に推移。マーケティング事業の売上高は同4.0%増29億1,400万円、セグメント利益同36.4%増の2億2,400万円に伸長した。

同日、同社はMBOの実施を発表。代表の山﨑祐一郎氏が設立した会社「Odessa12」がTOB(公開買取)によりメタップス株式100%を取得する。買付け価格は13日の終値627円に41%程度のプレミアムを乗せた1株889円。TOB後は上場廃止となる。

Data Base メタップス

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