出版社大手インプレスと電子書籍大手のメディアドゥがインターネット上で注文ごとに1冊ずつ印刷から製本、販売まで行うことができるプリント・オンデマンド（POD）事業で提携し、POD書籍出版の市場拡大に乗り出す。27日、インプレスホールディングスとメディアドゥの両社は共同新設分割による合弁会社を設立する方針を決議した。インプレス100％子会社のインプレス R&Dとメディアドゥが新設分割会社となり、共同で「株式会社 PUBFUN」を設立する。設立日は4月1日。資本金1,000万円。出資比率は、インプレス R&D 51％、メディアドゥ 49％とし、同月4日付でインプレス R&D はPUBFUNの全株式をインプレスホールディングスに譲渡する。
インプレスは子会社のインプレス R&Dが2012年より個人向けPOD書籍出版・電子書籍出版の販売支援サービスを展開。メディアドゥも出版社支援サービス事業の一つとして、書店PODとオンデマンド印刷の双方を展開するPOD サービス「PUBRID」を展開し、2021年7月末時点累計38,000点のコンテンツを国内外へ取次販売してきた実績を持つ。今後は両社のPOD書籍出版におけるノウハウを生かし、注文ごとに1冊ずつ出版できる新しい出版環境を個人出版社や新興出版社などに提供していく。
