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植物肉「ミラクルミート」開発のDAIZ、事業会社とVCからプレシリーズC総額30億円調達。2023年稼働の新工場建設し、年2万トン生産へ

植物肉「ミラクルミート」開発のDAIZ、事業会社とVCからプレシリーズC総額30億円調達。2023年稼働の新工場建設し、年2万トン生産へ

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発芽大豆由来の植物肉を開発、製造する熊本発ベンチャー企業のDAIZは1日、事業会社6社とベンチャーキャピタル4社の計10社からプレシリーズCとして総額30億円の資金調達を行ったことを明らかにした。調達した資金で人材採用を強化するほか、植物肉「ミラクルミート」の生産体制拡大を目的に2023年の稼働を目指して熊本県内に新工場を建設。現在の年間生産キャパシティ4千トンの5倍となる年間2万トン規模にする。

今回のプレシリーズCに参加したのは、日清食品ホールディングス、丸井グループ、三菱ケミカルホールディングス、長谷川香料、物語コーポレーション、東洋製罐グループホールディングスの事業会社6社とインベストメントLab、三井住友海上キャピタルグローバル・ブレイン、三井住友信託銀行のベンチャーキャピタル4社。今後、海外での現地生産拠点を確保するための資金として、シリーズCラウンドでさらに数十億円規模の資金を調達する計画だ。

DAIZは2015年12月に設立。独自の「落合式ハイプレッシャー法」をコア技術として、発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」の開発、製造を行う。ミラクルミートは植物肉の課題だった味と食感の違和感や大豆特有の匂い、栄養価などを解決した植物肉。原料にオレイン酸リッチ大豆を使用することで、大豆特有の臭みを無くし、異風味を低減した。また、味や機能性を自在にコントロールする独自技術の落合式ハイプレッシャー法で大豆を発芽させ、旨味や栄養価を増大。その発芽大豆をエクストルーダーにかけ、特許出願中の膨化成形技術で肉のような弾力、食感の再現に成功した。

これまでに、大手ハンバーガーチェーンやスーパー、飲食店など50社を超える採用実績を持っており、味の素やニチレイフーズなどの大手食品メーカーとの共同開発も進めてきた。2021年5月には米ボストンに海外子会社を設立し、欧米市場へ進出した。

Data Base DAIZ

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