Now Reading
INCLUSIVEが5.7億円で買収したホリエモン創業のナンバーナイン、電子書籍配信サイト運営のJコミックテラス株式7割を837万円で取得

INCLUSIVEが5.7億円で買収したホリエモン創業のナンバーナイン、電子書籍配信サイト運営のJコミックテラス株式7割を837万円で取得

アバター画像

個人のクリエイターが制作した漫画の電子書籍配信サービスを展開するナンバーナインは27日、メディアドゥの子会社で、電子書籍配信サイトを運営するJコミックテラスの発行株式70.53%(13,400株)を837万円で取得し、子会社化する方針を固めた。漫画家の持続的な活動と収益獲得の環境構築を目指す「クリエイターエコノミー構想」を両社で推進し、業界の活性化を促していく狙いがある。

ナンバーナインは2016年11月にホリエモンこと堀江貴文氏とサーチフィールド代表の小林琢磨氏により創業。2022年1月、INCLUSIVEが株式76%(2,356株)を5億7,400万円で取得し、子会社化した。個人のクリエイターが制作した漫画を電子書籍化し、電子書籍ストアに配信するサービス「ナンバーナイン」をはじめ、漫画家・イラストレイター限定の確定申告代行サービス「ナンバーナインタックス」や、漫画家のためのSNS代行運用サービスなどを展開する。主力事業のナンバーナインは、2018年7月にサービスを開始。2021年10月時点、電子書籍化した漫画は5,500冊以上。

一方、Jコミックテラスは2015年6月にGYAOと漫画家の赤松健氏の共同出資により設立。赤松健氏が設立したJコミが展開していた「絶版マンガ図書館」事業を譲り受け、電子コミック閲覧サービス「マンガ図書館Z」として名称とサービスをリニューアルし、運営を引き継いだ。その後、2018年8月にメディアドゥが発行済株式70.5%をGYAOから取得し、子会社化した。マンガ図書館Zは、過去出版された人気の作品を無料(一部有料含)で読むことができるマンガ配信サービス。ビューア上に広告を付けてWebやアプリ上で作品を公開、広告収入を作者に100%還元する。作品は主に投稿作品や過去の作品となっており、既存出版社とは競合せず、かつ過去作品を掘り起こすことで、同作家の新刊の販売促進につなげていく仕組み。直近の業績は、2022年2月期売上高 7,003.8万円、営業利益 3,133.2万円、経常利益 3,078.4万円 、純利益 3,049.4万円だった。

Data Base ナンバーナイン Jコミックテラス

© 2022 TOKYO GEEKS. All rights reserved. 

Scroll To Top