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モンスターラボHD、東証グロース上場。初値1,050円、公開価格45%上回る。資金吸収額43億円。世界20カ国地域でDX支援

モンスターラボHD、東証グロース上場。初値1,050円、公開価格45%上回る。資金吸収額43億円。世界20カ国地域でDX支援

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28日、世界20カ国と地域で大企業や自治体に対するDX支援事業を展開するモンスターラボホールディングス<5255>が東証グロース市場へ新規株式を上場した。初値は1,050円。公開価格720円を 45.83%上回った。公開株数は5,972,800株、初値ベースの時価総額351億7,700万円、株式上場による資金吸収額 43億円。調達資金はデジタルコンサルティング事業を展開しているAPAC、EMEA、AMERの各地域の子会社への投融資などに充て、グローバルベースの事業拡大を図る。

モンスターラボホールディングスは2006年2月創業。大企業や自治体に対するDX支援事業を主軸に、店舗向けBGMサービス「モンスター・チャンネル」や中小企業・自治体向けにロボットによる業務を自動化するRPAソフトウェア「RAX」の提供などを行っており、現在、国内子会社5社、海外子会社23社でグループを構成し、世界20カ国と地域、33都市で事業を展開している。主力事業となっている同社のDX支援は、AIやARなどの先端技術を駆使し、クライアントのデジタル戦略立案からデザイン、システム開発、データ解析、プロセス最適化までワンストップで提供する。事業の売上は、人材の時間あたり単価と稼働時間をベースに請求するモデルで、コンサルタント、デザイナー、エンジニア、クライアントが一つのチームとなり、開発やサービス、事業改善、拡大と、必要な人員が時間と共に増員していく仕組み。多くの場合、プロダクトリリース後も継続的に改善や新規機能の開発を行うため、事業の継続性が高いのが特徴だ。店舗向けBGMサービス「モンスター・チャンネル」は、著作権処理が不要で、1,000以上のチャンネル数を有しており、価格も従来の有線放送の半額以下で利用できるのが売り。飲食店、美容室、小売店、医療施設を中心に導入を進め、累計アカウント数は50,000以上に及ぶ。

直近の業績は、2022年12月期売上高 142億7,000万円、税引前利益 △4億4,700万円、純利益 △6億7,400万円だった。2023年12月期業績予想は、売上高 174億4,100万円、税引前利益 13億8,800万円、純利益 8億8,300万円見通し。これまでは事業拡大に伴う投資が先行し、販管費が営業利益を圧迫してきたが、直近では成長のための先行投資が完了。今後は売上成長率に対する販管費の増加率が低くなり、営業利益率、純利益率の改善を見込んでいる。

Data Base モンスターラボホールディングス

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