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iPS再生医療 クオリプス、東証グロース上場。初値1680円、公開価格7.6%上回る。資金吸収39億。24年売上2億、利益△12億予想

iPS再生医療 クオリプス、東証グロース上場。初値1680円、公開価格7.6%上回る。資金吸収39億。24年売上2億、利益△12億予想

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27日、再生医療などの研究、製品開発を行うクオリプス<4894>が東証グロース市場へ新規株式を上場した。初値は 1,680円で、公開価格 1,560円を7.69%上回った。公開株数は2,530,000株、初値ベースの時価総額126億9,700万円、株式上場による資金吸収額 39.4億円。調達資金は運転資金や設備資金などに充てる。

クオリプスは大阪大学の発明を実用化・事業化するセルキューブがヒトiPS細胞由来心筋細胞シートの事業化を目的として2017年3月に設立。大阪大学心臓血管外科、澤教授のグループの研究成果をベースに、心臓病の領域におけるヒトiPS細胞由来の再生医療などの製品開発や商業化を行う製造開発受託事業を手掛ける。

主要製品のヒトiPS細胞由来心筋細胞シートは、現在の内科的治療では治癒しない重症心不全の治療を目的とした再生医療等製品。シート状に加工された心筋細胞を心臓に移植することで、心機能の改善や心不全状態からの回復などの治療効果が期待できる。同社では、iPS細胞を大量の心筋細胞に分化誘導を行い、残存する未分化の細胞を検出限界以下のレベルまで高度に除去することで心筋細胞を高純度に精製するという技術を有しており、この培養技術を活用し、ベンチャー企業へのプロセス開発支援に加え、受託製造による各種細胞の提供を行なっている。

直近の業績は、2023年3月期売上高 3,800万円、営業利益 △4億5,000万円、経常利益 △4億5,000万円、純利益 △4億5,200万円だった。2024年3月期業績は、売上高 2億1,500万円、営業利益 △12億1,000万円、経常利益 △12億4,600万円、純利益 △12億4,900万円見通し。

Data Base クオリプス

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