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東北大発宇宙ベンチャーElevationSpace、国内民間初の大気圏再突入技術獲得を目指し、東北大学の2研究室と共同研究へ

東北大発宇宙ベンチャーElevationSpace、国内民間初の大気圏再突入技術獲得を目指し、東北大学の2研究室と共同研究へ

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ISS(国際宇宙ステーション)に代わる小型宇宙環境利用プラットフォームを開発するElevationSpaceは17日、東北大学工学研究科の大西研究室と同大学流体科学研究所の永井研究室の2研究室と大気圏再突入技術構築に向けた共同研究を行う契約をそれぞれ締結したことを明らかにした。国内の民間企業で地球への大気圏再突入技術を有しているところはなく、大気圏再突入衛星の成功事例はJAXAが行った数件しかない。

大西研究室は高温気体プラズマの高速流に関連した物理現象を利用した宇宙工学技術の研究や実験的研究を行っており、永井研究室では大気圏に突入の極超音速域における空力加熱率の高精度推算や極限熱環境下の宇宙機熱システムなどの研究開発を行っている。ElevationSpaceは、両研究室の知見を活かして共同研究を行うことで、大気圏再突入技術の獲得に必要な衛星周辺の空気流れの解析と大気圏再突入時における熱設計技術における技術実証機の開発を加速させる狙いだ。

同社は、ISSの2030年末運用終了の計画を受け、小型人工衛星内での宇宙実験や製造を可能とする小型宇宙利用・回収プラットフォーム「ELS-R」の開発を目指しており、これまでに、技術実証機に必要な推進技術のハイブリッドスラスター開発を東北大学学際科学フロンティア研究所の齋藤氏と、衛星のバスシステム開発を同大学工学研究科桒原研究室とそれぞれ共同研究の契約を締結している。

Data Base ElevationSpace

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