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「上場企業にあるまじき危機的な状況」オウケイウェイヴ株主、現経営陣の解任を求め、臨時株主総会招集を請求

「上場企業にあるまじき危機的な状況」オウケイウェイヴ株主、現経営陣の解任を求め、臨時株主総会招集を請求

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オウケイウェイヴ<3808>は17日、業績悪化に加え、約50億円の債権が取立不能になっている問題を受け、10日付けで複数の株主による現経営陣の解任を求める臨時株主総会招集請求があったことを明らかにした。解任を求めらた取締役は、代表の福田道夫氏をはじめ、野崎正徳氏、廣瀬光伸氏の3名。うち廣瀬氏は13日付けで既に辞任している。同招集請求を行った株主は、オウケイウェイヴの創業からIPOまで導いた杉浦 元氏をは筆頭に、ブイ・シー・エヌ、ビージー、中井誠二氏、前 民子氏、LIU WEI(劉 巍)氏の5者で、合わせて総株主の議決権3/100以上を6カ月前より有している。

招集請求にあたっては、前々期(2020年6月期)と前期(2021年6月期)に連続して計上した大幅な赤字決算(前々期:経常損失 △9億9,600万円、前期:経常損失 △8億3,400万円)や、2期連続の巨額減損損失(前々期:△7億9,200万円、前期:△18億9,100万円)と投資有価証券評価損(前々期:△14億5,000万円、前期:△4,800万円)、さらに3月30日に開示した経常損失△14億5,300万円の大幅赤字の業績予想などを、「上場企業にあるまじき危機的な状況」と指摘。続けて、2021年6月第4四半期からわずか1年足らずの間に、当時の連結純資産57億600万円の約6割にあたる34億2,900万円に及ぶ多額の資金運用を資本金20万円のRagin Bullに託した結果、運用利益とあわせた49億3,300万円の債権が取立不能状態になったことに対して、「異例の経営判断」と非難し、現経営陣に対して、今後の同社再建を委ねることができないことを説明した。

また、問題となっているRagin Bullから社外取締役の廣瀬光伸氏に約3億6,000万円、創業者の兼元謙任氏に2,200万円の流入があったという一部報道にも触れ、「資金を実質的に横領したとも捉えられかねない事態」だと糾弾した。

オウケイウェイヴの株式は現在、2021年6月期 3Qの有価証券報告書の提出を、期限の15日までに提出できなかったことで、監理銘柄(確認中)に指定されている。もし、今月27⽇までに同報告書が提出されなかった場合、同社株式は整理銘柄に指定された後、上場廃止となる。

Data Base オウケイウェイヴ

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