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オウケイウェイヴ、取締役が50億円不正流用の取引先から紹介科を受領。監理銘柄(確認中)に指定へ

オウケイウェイヴ、取締役が50億円不正流用の取引先から紹介科を受領。監理銘柄(確認中)に指定へ

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名古屋証券取引所は15日、オウケイウェイヴ<3808>の株式を監理銘柄(確認中)に指定した。オウケイウェイヴが提出期限の延長の承認を受けていた2021年6月期 3Qの有価証券報告書を提出期限の15日までに提出できなかったためで、名古屋証券取引所の上場廃⽌基準により、提出期限の経過後 8営業⽇以内となる今月27⽇までに同報告書が提出されなかった場合、同社株式は整理銘柄に指定された後、上場廃止となる。

オウケイウェイヴを巡っては、2021年6月期 4Qより取引先のRaging Bull社に資金運用を委任していたが、2022年1月以降に送金した運用委託資金の配当が、支払期日の3月31日までに入金がなかったことで契約違反が判明。その後、4月18日に代理人弁護士から債務整理の受任通知が届いことで事態が表面化し、約50億円の資金が回収不能になる可能性が明らかになった。

これを受け、Raging Bull社との取引全体に係る調査を目的に5月6日付で調査委員会を設置。6月10日付の同調査報告書によると、オウケイウェイヴの取締役1名がRaging Bull社と取引を行う前から、投資取引があったことが判明した。また、同社からは営業支援・顧客紹介科も得ていたことが明らかになった。同取締役は、自身が特別利害関係者に該当するにも関わらず、その事実を隠し、Raging Bull社との取引における取締役会の審議に参加していた。

オウケイウェイヴは、2021年6月期 3Qの有価証券報告書の提出を、期限の15日までに完了させる予定だったが、追加監査手続きに想定以上の時間を要したとして期日までに提出できなかった。現在、必要な監査人員を確保し、追加監査を継続して実施しており、今後は上場廃止を回避すべく、27日までの提出・開示に努める予定だ。

Data Base オウケイウェイヴ

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