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ZOZO元COO創業 パワーエックス、シリーズB2nd総額27億円調達。累計調達152億円「再生可能エネルギーの爆発的な普及を実現」

ZOZO元COO創業 パワーエックス、シリーズB2nd総額27億円調達。累計調達152億円「再生可能エネルギーの爆発的な普及を実現」

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船舶用電池や電気運搬船の開発を行うパワーエックスは17日、既存投資家の日本瓦斯、Frontive Holding、森トラスト、JAL Innovation Fundと、新たに石油資源開発(JAPEX)、安川電機、NEC and Translink Orchestrating Future Fundを加え、シリーズBの後半ラウンドとして総額27.1億円の資金調達を行なったことを明らかにした。7月に実施したシリーズBファーストラウンドの19.2億円を合わせてシリーズB総額は46.2億円となり、これまでの累計資金調達額は約152.6億円に達した。調達した資金は、蓄電池製品の研究開発や、現在建設中の蓄電池工場「Power Base」の製造設備導入費用などに充てる。

「事業計画を実行するため必要な資金は集まっており、いよいよお客様への製品の出荷が始まります。世界トップレベルの蓄電池製品を開発・製造し、再生可能エネルギーの爆発的な普及を実現できるよう社員一同尽力して参ります。」(パワーエックス CEO伊藤正裕氏)

パワーエックスは2021年3月設立。大手海運会社の今治造船や日本郵船などと事業提携し、船舶用電池や⽇本の海域にある洋上⾵⼒発電所から海岸に⾃然エネルギーを輸送するための電気運搬船「Power Ark」の開発を始め、バッテリー型超急速EV充電器「Hypercharger」や大型定置用蓄電池「Mega Power」の開発、製造などを行なっている。

電気運搬船の初号船「Power ARK 100」は船舶⽤蓄電池を 100 個積載。220MWh (⼀般家庭およそ 22,000 世帯1⽇分の電気)の蓄電能⼒を保持し、短距離から⻑距離の電気輸送に対応する。完全に電気のみで航⾏する仕様とバイオ燃料などを併⽤して航⾏する仕様を持つ。電池のみで推進する場合、300km 程度の沖まで航⾏し、陸地から遠い沖合や離島、電⼒網のない様々 な場所に電気を届けることが可能。これにバイオディーゼルなどを併⽤することでより遠距離化を実現し、国境を超えた⼤陸間のクリーンエネルギー輸送も可能になる。現在、2025年までの開発を目指している。

代表はファッションECサイトのZOZO元COOの伊藤正裕氏。⽇本の⾃然エネルギー拡⼤促進を目指し、電気の蓄電と送電にイノベーションを起こすべく立ち上げた。社外取締役には電池ベンチャー⼤⼿ NorthvoltのCOO Paolo Cerruti⽒、元 Google 幹部Caesar Sengupta⽒、⽶ Goldman Sachs 元パートナー Mark Tercek⽒が就任している。

Data Base パワーエックス

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